散歩を実用化する散歩術、そのヒントとアイデア!
わたしは歩くことで何度も歩行のピンチをくぐりぬけ復活しました!
足親指の激痛・足首の捻挫・ふくらはぎの麻痺・腰痛・膝亀裂エトセトラ!
歩いている途中、突然襲われた「強剛母趾」(きょうごうぼし)、という足親指の関節の働きが悪くなる症状。親指の関節上部に骨棘と呼ばれる骨の突起ができることで生じるようです。3日間で引きましたが、実にいやな痛みでした。
ともかく何度もこのような類のアクシデントにみまわれました。しかしどんなときにも歩くことをやめませんでした。というより仕事柄そうせざるを得なかった面が多々ありました。
故障のつどなんとか復活することができ、いつしか治す、治るだろうというのが信念のようなものになりました。回復するたびに自分の体に感謝しました。およそ半分は自分に備わっている自然治癒力のたまものかとも思っています。人間にはだれにでも自からの力で治す治癒力が備わっているといいます。わたしはそれを信じています。
東日本大震災の3日後に生じた坐骨神経痛(か、腰部脊柱管狭窄症か自己判断だからほんとうのところはわからないのですが、広いい意味では「腰痛」というらしい)の痛みを思い出します。
東日本大震災当日の夜、横浜駅で停留をくらって、駅舎で一枚の毛布にくるまって徹夜したのがたたったようです。
急激な腰痛を経験した者として、あの痛み、あの辛さには耐えがたいものがありました。このときも歩くことをやめませんでした。やはりそうせざるを得なかったのです。このときも自己療法で治癒にこぎつけました。5ケ月ほどかかりました。痛みから解放されたときは九死に一生を得た思いでした。
こうあげてみるに、どのときも歩かざるを得ない切迫感といったものが功を奏したような思いがします。
右膝の脛骨に亀裂!屈伸にはムリのところあるけど歩けるという不思議!
もうひとつ、もっとも悲劇だったのが、今だ尾を引いている、つい3年前の出来事。ふとしたことで事故を起こし膝に亀裂を入れてしまったことです。
以下、その様子をちょっとご覧ください。
脛骨に薄くスジのようにヒビ割れがみます。事故ったときは立ち上がれず、足膝の屈伸が100%できませんでした。しかし前後の運びはなんとかできました。この状況にして数ケ月間、安静は禁物、リハビリをしてどんどん動かしましょうというこだったわけですから、たまりません!この間に修復できるはずの亀裂の溝がますます深まっていったわけです。
飛びこんださきが悪かった。見立てのわるい医者だとこんなことになりかねない。医師の一言で取りかえしのつかないことになってしまうんですね。もっと冷静に行動して病院を選べばよかったと反省しています。
二つの整形外科でともに見立てと処置を誤り、三番目の外科で膝脛骨の亀裂が判明。さっそくMRIを撮り、その医師の紹介で権威あるスポ-ツドクタ-の診察となったところで、すでに手術は手遅れに近いことがわかり、それでも手術をするか否か選択を迫られました。わたしはドクタ-の説明から手術を選びませんでした。
いまの現状からすると結果はそれでよかったので、手術をしていたら、その後どんな経過をみたででしょう。
このあたりは神のみぞ知るですが、この故障に遭ってき続けました。いや、このときもまたまた、そうせざるを得なかったのでした。
あれからリハビリと養生をかねて歩き続け、いまなんとか80%まで回復したように思います。不安を最小限にとどめて歩けるという環境にまでもどった体によくやったと、感謝しています。
結論 わたしは自己体験として、たとえ怪我で膝にヒビ(亀裂)が入ったとしても、歩くことができるんだ、ということの証明を得ました。逆説的にみると何はともあれ歩いてみるものだということ。わたしに限っていえば、歩かざるを得ない窮地にあったことがすべてにおいてプラスに働いたということでしょう。
しかし健全の足だつたらどんなに快適かと悔やみをおぼえる日もあります。
といったようないまですが、ひとつだけ小さな不安があります。これからの老化とのかねあいのなかで、この亀裂がどう影響してゆくかということです。それをじっと見つめたいと思っています。
モット-にしていること。
これはわたしの侍医(3番目のドクタ-を紹介)のご老齢なH先生の教えです。腰痛を起したとき、「痛みが出ないように生活すればいい」と一言教えられ、自分なりの工夫で、そのように実践しました。それ以来、その言葉がわたしのモット-になりました。
このように、あらためて省みておもうと、何十年、何百回と続けている歩きの現場を一日たりと欠かしたことないことが、逆説的にうかびあがってきます。これはひとつの誇りです。
散歩には何より好奇心!
練達の散歩人・池内記氏の筆になる好著の一冊。ちょっと古いけど、それがいい!
流行を追っていないから。
散歩の健康効果、脳トレ効果
上記したように、人によりけりですが、歩くことは何かの恩恵を体にもたらします。
こうした歩くことの効用は広く知られています。
散歩やウォ-キングの健康効果は医学的にも承認されています。そのあたりのことはもう誰でも知っていることでしょう。
最近は健康に良いだけではなく脳の運動にもなることがわかってきました。歩くことで脳を活性化させ、さらには記憶力や思考力を高めてくれるといったことです。
ざっと簡単にまとめてみましょう。
1運動が苦手な人でも運動化できる。
2無理なく筋肉量を増やして免疫力を高められる。
3脂肪を燃焼させることでダイエット効果がある。
4生活習慣病などの病気の予防・改善効果がある。
5ストレスを発散する効果がある。
6不眠症や精神的不調の改善する効果がある。
7脳が活性化する・
8加齢による認知力低下のスピードを緩和できる。
9骨を強くする。骨粗鬆症を防げる。
10発想力や思考力が高まる。
等々があり、あげたらきりがないほどです。
またこうしたことに関連して正しい歩き方とか、歩き方の技術といった情報や書籍もあふれるようにあります。
書店にゆくとそうしたことに関係する書籍やハウツ-本が棚にぎっしりと並んでいます。
どことなくコケ脅しのようなタイトルのものもあります。そうした一面をみるにつけ、世の人々の健康への関心度がわかります。
コロナ禍と自粛時間と防衛時間
コロナ旋風で、外出自粛生活中は家にいる時間が増え、一方では出歩く機会は減り、なんとなく体調が悪い、けだるい。体力が落ちている、と感じる人も多いはずです。
歩くことは人間が生まれて最初に習得する最も基本的な動作です。足はその道具といえるでしょう。それが使えないというのは大袈裟かもしれませんが、ある面で国家的損失です。
歩くことは健康面でよいという医学的な見地は上記したようなものですが、そうしたことも踏まえて、自分流の実用的な散歩をあみだし、心身へ刺激をあたえましょう。それが健康を促進する養分ともなります。
昨年からこちら、ワタシ自身もパソコンの前で過ごす時間が嫌というほど長くなりました。
一番しているのは座ることです。
平均睡眠時間は7.7時間であるのに対し、座っている時間は1日平均9.3時間という統計も出ています。
座ってスマホとにらめっこしている光景があちこちらにあふれかえっています。
写真提供・クリエイティブコモンズCC0.
人間はかわいいナマケモノと承知
そこで『散歩』でも、ということになるのですが、なかなか重い腰があがらない。どうしたらいいのかとハウツ-本を何冊も用意したものの、眺めて終わって、いっこうに行動に移せないというのがオチとなるのがが多いようです。
人間は本来ナマケモノです。それは自然なことだといいます。たまには本来の状態に戻る時間があってもいいのです。しかしいつまでもナマケてばかりはいられません。そこがまた人間のいところです。奮起して自分のナマケモノグセを払拭することもできます。そこが人間としてだいじなところです。
そうしないでやってもナマケグセにやられて続きません、元の木阿弥となります。とかくこのところの現代人は、座ってスマホとにらめっこしてしまうという時間をを費やすことになりかねません。
そこで散歩を続けるためのヒントとなるようなことをいくつかさがしてみました。
ひとことで言えば、「散歩」を自分なりに「実用化」することだと思っています。実用化といっても「実用新案」とか「実用特許」をとるとかの実用ではなく、自分の生活のなかで散歩しやすい状況や環境を自分らしく創るといつたらいいでしょう。
わたしは散歩をしょうとする意欲の原動力を「散歩力」と称していますが、つまりそれは散歩を「実用化並み」にすることでもあり、それによって散歩力が高まるという相関関係に至らしめることです。散歩力がうまく高まれば、「歩くこと」と「心」の関係がバランスよいものになり散歩が楽しいものとして回転してゆくようになります。
すべてわたしの個人的な体験から抽出したもので、散歩という心身活動の養材にしてもらえればとおもいます。
ひとまず自分にオマジナイのようにいいきかせみてください。
しないよりはまし/最低限の恩恵を体に与えてくれるんだ/しないよりもはるかに健康効果があるんだ。
初心者ではじめて「散歩」をやってみょうという意識をもったら、まずオマジナイくらいのハ-ドルで取り組むのがいいでしよう。
しかし、どうせするなら、それを習慣化してみることをお勧めします。
1週間に3日、5日、1日10分、30分、つまり週に合計100分、150分を目指してみるとか。
やがてそれが本格的に人生を通じての散歩へと繋がるといいですね。
平成30年度の国民健康・栄養調査によると成人の一日の平均歩数は、男性で6794歩、女性で5942歩だそうです。しかし「健康日本21(第二次)による目標値は男性9000歩、女性8500歩ということになっています。
消費カロリーを体重60kgの人の場合で計算すると、ブラブラ散歩で1分間に約2.7kcalを消費するといいます。
散歩の概念として、このような数値を利用してみるのも一考かとおもいまます。
本稿では上記したような効用・効果を理解したうえで、散歩を自分流に「実用化」するためのヒントを提案してみようとおもっています。
~『実用』とは~
実際に使用すること。実際に必要なこと。実際の役に立つこと。また、外形や体裁などに対して実質面のこと。(大辞泉)
実験や理論の段階ではなく、実際に使うこと、実際に役立つことの意味である。特に、普段の生活に利用可能なことを指す場合が多い。そのような状況に持ち込むことを実用化という。[ウィキペディア(Wikipedia)]
次からはシリ-ズの本編に入ります。
こんなモノあるのご存じですか?
ハ-ドに歩いたときは、こりや疲れをもみほぐし、体に安心とやすらぎをもたらしてくれます。
足を丈夫にするものではありませんから、勘違いしないでください。
しっかりと歩いたときのみお使いください。過度に歩いたときに効果の実感が大です!